ブリューゲルの動く絵

今回はちょっと不思議な感じの作品を紹介したいと思います。「ブリューゲルの動く絵」です。アート的な映像です。
少し退屈かもしれませんが絵画の中の人物が動いたりとまあまあいい感じに仕上がっていますので絵画に興味がある人にはなかなかいい作品ですよ。

物語はは16世紀ベルギーのフランドル絵画を代表する巨匠画家ブリューゲル(父の方です)の、「バベルの塔」などあまたある代表作の中でも最も有名な「ゴルゴダの丘への行進」に登場する、100人を越える人物を映し出した体感体験映画。
画家ブリューゲルと共に絵の中へ入っていくという構成です。絵画と映像が一体となったとても不思議な体験の出来る作品です。

「十字架を担うキリスト」なども動かしています。ハッキリ言って映画の出来と言うかドラマ的な感じはそれほど面白くありません。それでも絵画が完成するまでの工程や構成がわかるのはいいと思います。
ブリューゲル絵画の入門講座みたいな感じで見てもらえるといいのかと思いますよ。彼の作品を存分に楽しめます。
作品ではブリューゲル自身が解説してくれます(笑)画家の視点から見た絵画の意味なども分かるかも。
映画を観るというよりも音楽鑑賞や美術鑑賞に近いですが観ているうちに世界観に引き込まれて行くと思いますよ。圧倒的な映像美です。

ブリューゲルをあまり知らないという方にはこれをみて少しでもブリューゲルに興味が出てもらえたら嬉しいです。知ってる方にはまた新しい発見があるかもしれません。
絵画の世界を是非、体験してくださいね。あと自分の感想はキリスト教を詳しく知っていればもっと楽しめたのになぁって感じです。

DVDやAmazonプライムなどでチェックしてみてください。

出演: ルトガー・ハウアー, シャーロット・ランプリング, マイケル・ヨーク
監督: レフ・マイェフスキ