バグダッド・カフェ

今回紹介するのは「バグダッド・カフェ」です。自分がこの映画を観たのはもうだいぶ前になるけどたまに見たくなる作品ですね。
別にバグダッドにあるカフェではありません。気だるい感じで進んでいくのも何とも言えない味を出していていいですよ。

アメリカのモハーベ砂漠にあるモーテル兼ガソリンスタンド兼カフェがこの映画の舞台です。
出てくる人物はみんな変人って感じの人ですが悩み多きどこか憎めない人たちです。
カフェなのにコーヒーメーカーが壊れてるからコーヒーは出せません(笑)ビールすらないのです。掃除もしてないので埃だらけ。
なんせここの女主人ブレンダは見るからにやる気がないのです。そのくせいつも不機嫌で口うるさくガミガミ文句ばかり。

そこに現れたのがなぜかドイツから旅行に来た中年の女性ジャスミンです。このおばさんが色々とこのカフェの雰囲気を変えてくれるのです。
このおばさんはホントにいい味を出しているのです。分かっているのは旦那とケンカしてここに来たこと。それとめっちゃ太ってて変な民族衣装を持ってます。それに手品道具まで。何から何まで不思議な感じです。

遊びまくっているブレンダの娘や売れない画家、ピアノの弾けないピアニストってなんやねん(笑)、などなどとにかくうだつのあがらない連中ばかり。
それがジャスミンと交流を持つことでみんながなぜか幸せな気持ちになっていくのです。ジャスミンが勝手に店を掃除して綺麗になったのにブレンダだけは不機嫌な感じです。
どこか愛さずにはいられない人たちが織りなす物語はゆっくりと心に沁みこんで来ると思います。

主題歌「Calling You」もこの映画の良さを何倍も引き立ててくれています。ユーモアたっぷりこの作品を是非ともみてください。

DVDやAmazonプライムなどでチェックしてみてください。

出演: マリアンネ・ゼーゲブレヒト, CCHパウンダー, ジャック・パランス, クリスティーネ・カウフマン, モニカ・カローン
監督: パーシー・アドロン