チャップリンの「独裁者

今回はチャーリー・チャップリンの作品の中から「独裁者 時代はヒトラーがその強大な力でヨーロッパ各地を次々と制圧していた時にヒトラーを痛烈に映画で批判した作品です。
そして映画史に残る伝説のラストのスピーチが観る者の胸に突き刺さる素晴らしい映画です。

 

ストーリーは1918年の第一次大戦末期の架空の国トメニア(モデルはドイツ?)のユダヤ人一兵卒チャーリーは飛行機事故で記憶を失い入院します。

それから数年後のトメニアは独裁者アデノイド・ヒンケル(これはもうどう見てもヒトラーがモデル)が実権を握っています。彼はユダヤ人掃討を命令。街では片っ端からユダヤ人を排除していました。

そんな時、記憶喪失で入院していたチャーリーは病院を抜け出し生まれ育ったユダヤ人街へ。しかし入院中に20年の時が経っていましたが何も知らない彼は昔の床屋の職に戻ることになりました。恋人のハンナも出来るのです。

 

ヒンケルの突撃隊が店に来てユダヤ人の印のペンキを塗っていきますがチャーリーはそのペンキを消そうとしますが突撃隊に捕まって連行されてしまいます。
しかし昔の知り合いに助けられたチャーリー。一旦は助かったチャーリですが今度はレジスタンスとして捕まってしまうのですがここでも何とか逃げ出し将校の制服を着て抜け出します。一方の独裁者ヒンケルは一人狩りをしていましたがチャーリーと間違えられて捕まってしまいます。

まあ、仕方ないよね。一人二役やから同じ顔してるから(笑)。一方のチャーリーはヒンケルと間違われて総統府に行く羽目になるのでした。
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そこには演説台が用意されて国民に演説する準備が出来ているのですが、演説などできないチャーリーは戸惑ってしまいます。しかし、覚悟を決めたチャーリーはマイクに向かって演説を始めるのでした。独裁者の最大の見どころの始まりです!

一部を少しだけ「申し訳ないが私は皇帝になりたくない。人類はお互いに助け合うべきである。人生は自由で楽しいはずだ。世界を一つにさせる力を持つ。兵隊よ、奴隷になるな。民は機械ではない人間だ。民の力を民主主義のために集めよう。」
最後はハンナに対してのメッセージもあります。まあ一部分だけですがこんな感じです。

 

実際には6分間にも及ぶチャップリンのメッセージが込められている素晴らしい言葉の贈り物です。

笑いでも反戦活動はできることをチャップリンはこの独裁者

チャップリン映画らしい笑いもありますので十分に楽しめる作品です。今の時代だからこそ観て欲しい作品です。興味が出てもらえたら嬉しいです。

 

DVDやAmazonプライムなどでチェックしてみてください。

出演: チャールズ・チャップリン
監督: チャールズ・チャップリン