リリーのすべて

今回紹介したい作品は「リリーのすべて」です。なかなか難しい題材で実話に基づいて作られた作品です。
結婚した夫がトランスジェンダーで女性として生きる選択を支える妻の愛の物語です。

 

作品は今から80年以上まえに世界で初めて性別適合手術を受けたデンマークのリリー・エルベの実話に基づく物語です。
リリーはただ自分らしく生きることを命を懸けて選びました。それを誰よりも支えたのが妻のゲルダです。リリーの一番の理解者でありリリーの心の支えです。

時代は1928年。風景画家の夫アイナー・ベルナーと肖像画家の妻ゲルタは画家として生計を立てながら幸せな結婚生活を送っていました。
肖像画家のゲルダはたまたま女性モデルが不在の時に美しく中性的な容姿の夫に代役を頼んでいました。

 

時折見せる夫のアイナーの中性的な部分もゲルダは特に気にすることはありませんでした。女性の部分を見せる時のアイナーはリリー・エルベと言う名前を名乗るようになります。
自分自身の女性的な部分に気づいたアイナーは徐々にリリーの姿で生活する時間が長くなっていきます。

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そして彼は自分の体と心の不一致に深く苦悩していきます。妻のゲルダも変わりゆく夫の姿に困惑し思い悩みますがそれでもアイナー=リリーを受け入れることを決心します。

この奥さんがいなかったらどうなっていたかと思うとゲルダの覚悟と夫に対する愛は凄いと思いますね。こんな事は簡単にできることではないしそれも時代がまだまだ受け入れてないですからね。今でもかなりの苦労があるのにこれは凄い事ですよ。

 

そして女性として行きたいと願うアイナーはあらゆる治療を受けていき最終的には性別適合手術を決心しますが。

自分らしく生きるとはどういう事なのかそしていつの時代も差別はやはり人を簡単に傷付けてしまうという事をこのリリーのすべてを観て知ることができると思います。

でも、これは美しい愛の物語です。自然と涙がって感じです。興味が出てもらえたら嬉しいです。

 

DVDやAmazonプライムなどでチェックしてみてください。

出演: エディ・レッドメイン, アリシア・ヴィキャンデル, ベン・ウィショー, セバスチャン・コッホ, アンバー・ハード
監督: トム・フーパー