ガガーリン世界を変えた108分
今回はあまりにも有名な人類初の有人宇宙飛行に成功したユーリ・ガガーリンの知られざる物語を描いた作品です。
ガガーリンと言えばあの有名な言葉「地球は青かった」が真っ先に思い浮かびますが彼が人類初の有人飛行士に選ばれるまでの波乱の物語。
ユーリ・ガガーリンは今でもロシアの歴史的な英雄なので映画としても彼の偉業を称えるような作りになっていますがそれでも今まで知られていない彼の人物像はしっかりと描かれています。
オープニングシーンからガガーリンがロケットに乗っているシーンから始まります。それにリンクして彼の幼少期から飛行士に選ばれるまで回想を同時進行で進んでいきます。
貧しい農村に生まれながらも夢を持って空軍に入隊。そして3000人を超える候補の中か選ばれた20人の宇宙飛行士の候補の一人に選ばれます。
厳しい訓練の中でも彼は常にトップの成績を残していきます。そして最終の2人に残るのです。初回の周回軌道でのボストーク1号に単独乗船するシーンでの今までは見せなかった人間としての彼のシーンはとても印象的です。
エリートとして描かれることの多い彼の不安がしっかりと描かれています。そして彼の母は宇宙飛行士に選ばれたのに反対するなど家族関係も同時に物語として進んでいきます。
そしていよいよ人類初の偉業に挑む緊張感や覚悟そして本当に無事に帰ってこられるのか分からない死への恐怖なども細かく描写されていて当時の様子を知るのにはとても素晴らしい作品です。
観ていて思うのは本当にこんなカプセルで宇宙に行ったのかという驚きがまずありますね。なんか手作り感満載みたいな感じも自分にはありました。当時の道具や宇宙服も観れるのはいいと思います。
そしてあの有名な言葉は作品の中では出てきませんでしたが、緊迫の着陸のシーンも見どころの一つだと思いますね。
そして無事に帰還した彼は英雄として扱われるようになります。最後まで英雄としての彼を描いた映画で物語は終わります。
出来ればガガーリンのその後の人生も描いて欲しかったかな。このミッション以降は彼の意志に反して宇宙に行けなくなったことやアルコール依存症になり苦しみ葛藤する人生などを観たかったと思う事もあるのですが。
それでも今までは漠然としか知らなかったユーリ・ガガーリンと言う一人の英雄の実像を知るには非常に良い作品ですのでもし興味が出てもらえたら嬉しいです。
DVDやAmazonプライムなどでチェックしてみてください。
キャスト
ヤロスラフ・ジャルニン
ミハイル・フィリポフ
オルガ・イワノワ
ヴィクトール・プロスクリン
ナジェジダ・マルキナ
ウラジミール・ステクロフ
スタッフ】
監督:パヴェル・パルホメンコ
製作:オレグ・カペネツ