セッション
今回はセッションを少し紹介したいと思います。
早い話は若い生徒と鬼教師の魂のぶつかり合いを鬼気迫る感じで描いた作品です。
一流のドラマーになりたいというう夢を抱いて名門音楽学校に入学した、ニーマンはそこで鬼教師として名を馳せていたフレッチャーの教室の門をたたきます。
しかしフレッチャーの指導法はひたすら罵声を浴びせて、自分の求める完璧な演奏が出来るまでは暴力も厭わない姿勢で指導します。
初めは注意されても何がどう悪いのかも理解できないニーマンでしたが、なんとかフレッチャーの指導に食らいつこうと必死に演奏しますが・・・
フレッチャーの指導はどんどんどんどんエスカレーとしていき狂気いじみた恐ろしさまでになっていきます。
ひたすらにドラムをたたき続けるニーマン。彼も徐々に何かに目覚めたような新たな段階に上がっていきます。
フレッチャーとニーマンの魂を賭けた闘いのような、またジャズドラムの天才にニーマンがなれるのかを観客は息を飲んで観ている作品です。
観ていて面白いとはとてもとても言えないけれど素晴らしい作品であることは疑いようがありません。
はっきり言ってフレッチャーはゲス野郎です(笑)パワハラの連続ですからね。音楽に対する情熱だけはヒシヒシと感じますね。自分の手で天才を育てたいという強い気持ちを感じます。
フレッチャーと言う狂人をどうとらえるかは観る人間によって真っ二つに分かれると思いますがそれも面白いと思います。
それとニーマンも善人と言うわけではないのです。エゴの塊のような存在かもしれません。
友人や恋人にとる態度も酷くなっていきます。なのでこの二人にはほんの少しは共通点はあるかもしれませんね。
ラストは素晴らしい出来になっているので是非とも観てほしい作品です。
作品全体を覆うピリピリした緊張感をぜひたのしんでほしいですね。
DVDやAmazonプライムなどでチェックしてみてください。
出演: マイルズ・テラー, J・K・シモンズ
監督: デイミアン・チャゼル
