キャスト・アウェイ

今回はトムハンクスの「キャスト・アウェイ」を紹介したいと思います
出てくるのはほぼトムハンクスだけです。自分はトムハンクス作品の中では好きな作品です。

 

トムハンクス演じるチャックはフェデックスに勤めるシステムエンジニアです。ある日仕事のために飛行機に搭乗していました。
しかし、彼の乗った飛行機は太平洋上で墜落してしまします。乗客乗員すべてが死亡する中で彼だけが一命を取り留めて無人島に漂着。
そこから彼の孤独な生活と無人島からの脱出までの道のりが描かれています。

なので登場人物のほとんどトムハンクスだけですが、彼の親友になるウイルソンが登場人物として出てきます。
ウイルソンは人間ではなくバレーボールですが、彼が自分で顔を描いて話し相手にします。
これは非常に大切な存在です。人間にはやはり話相手が必要であるということを再確認させられると思いますね。

ウイルソン自体はバレーボールなので話しかけても返事は帰ってきません。しかしウィルソンはチャックにとってはかけがえのない存在になるのです。

 

今までは当たり前であった生活が全然当たり前ではないことの確認ができると思います。
水を飲み、食料を集め、魚をさばき、そして火を起こすもなかなかできずにイライラする事などは、文明社会では当たり前に出来ていたことがこんなのも難しい事なのかと言う事がよくわかります。

雨風をしのがなければならないし、こんなにも生きていくことの難しさやあきらめないことの大切さを感じられる作品は無いと思います。

 

チャックは何度かいかだを作り島からの脱出を試みます。なかなかうまくいかないですが最後の脱出にすべてを賭けます。
いかだに荷物を載せまだ配達されていない荷物も持って行きます。なんとも律義な男だと感じます。

この作品で一番の見どころはウィルソンとの別れのシーンだと思います。
はっきり言ってバレーボールを見てこんなにも泣く映画は他のどこにも無いと思います。
ただ、バレーボールに顔を描いただけなのにこれだけ感情移入してしまうなんて。

 

チャックは無事に彼の本来の場所に戻って生活を送りますが無人島での生活で生きることの大切さを感じた彼には違和感しかありませんでした。
恋人に会った時の何とも言えないぎこちない感じや、ラストはなんか不思議と言うか切ない感じで終わりますがトムハンクスの作品の中でも素晴らしい作品だと思います。
これを読んで少しでも興味をもってもらえれば嬉しいです。

自分は絶対に出来ないと思う無人島の生活でした。やっぱり「ウィルソ~~ン」って叫んでしまうな。

 

出演: トム・ハンクス, ヘレン・ハント

, ニック・サーシー, クリストファー・ノース
監督: ロバート・ゼメキス