20171127_akirasmの映画の感想レビュー

AKIRAという日本を今もなお代表するSF映画をご存知でしょうか。

 

はや上映から30年以上経とうとしますが、今なおありとあらゆる近未来映画の未来表現に影響を与えています。
ゲームなどにもファイナルファンタジー7やWipeoutなどをはじめ多大なる影響を与えています。

日本のアキラと言えば、この映画のアキラと黒澤明が二分するほどの影響力が世界的に現在も浸透しています。

 

東京オリンピック復興に沸く日本の裏側でひそかに進められている人間兵器計画を巡り、世界を巻き込んだ戦争が巻き起こります。

 

本来はコミックのこの作品。
電話帳のような6巻からなる超大作で、何とこの映画放映時にはまだ5巻までしか出ておらず、全世界がどんなエンディングにするのか?!と注目しておりました。

映画は何とコミックのダイジェスト版のような位置づけで、この映画だけではあまりに難解で意味が分かりません。長編漫画のプロモーション映画と思ってもらえると良いかもしれません。

 

この映画の凄いところは原作者大友克洋がすべての絵コンテを徹底的に書き込むなど、世界の大友のエネルギーが集約されています。
くすんでるんだけど光っているという独特のニュアンスな色遣いに、80年代の街並みに随所に配置されたエレクロニカルな光源が唯一無二の世界観を具現化しています。

 

音楽には異端集団である芸能山城組を起用し、念仏やインドネシアの民族音楽にテクノ要素を足すなど挑戦的でありだからと言って無理をしているのではなく、これ以外にAKIRAの音楽は不可能という音を作り出しています。

 

若い子達からすれば攻殻機動隊などがいかにも日本を代表するSF映画と思っているでしょうが、このAKIRAのオマージュにしかすぎません。

レーザーの後を残す流線型のバイクが走り、奇々怪々なエネルギーが飛び交う超大作AKIRA。
まだ見ていない方は是非一度ポテトチップス片手に食い入るように見てください!!

 

DVDやBlu-ray、Amazonビデオでも見ることが出来ます!

 

原作・監督 – 大友克洋
作曲・指揮・音楽監督 – 山城祥二
<声優>
金田 :岩田光央
鉄雄 :佐々木望
竜  :玄田哲章