20171107_チョコレートドーナツの映画の感想レビュー

ゲイの男性同士のカップルが虐待に苦しむ子供を育てていくという実話に基づいた映画「チョコレートドーナツ」の感想を書きたいと思います。

 

この作品は1970年代の終わりにシンガーを目指しながらショーダンサーの仕事をしているルディー(アラン・カミング)と
ゲイであることを隠して弁護士として働いているポール(ギャレット・ディラハント)がダウン症の少年マルコ(アイザック・レイヴァ)との出会いによって始まる物語です。

マルコは母親の愛情を受けずに育ち学校にも行っていません。そんなマルコを二人で何とか助けようとしている間にルディーとポールは愛し合っていきます。
そして二人でマルコをポールの家で住まわせ3人の奇妙な家族生活が始まります。

ポールはルディーのシンガーになる夢の手伝いをしながら、しあわせな時間が過ぎていました。

マルコは学校に行ったことがないので行ってみたいという夢を二人に言うと学校の手続きをして行けるようになりました。

友達も出来て3人はこのまま幸せになれるのかと思いきやです。

 

ポールとルディーはマルコを引き取るために裁判の手続きを進めて行きますが、
今の時代でもまだまだゲイに対する目はやさしくなったとは言えない感じですので、
70年代の後半なら尚更世間の目は厳しく3人は引き離されてしまうのです。

 

彼らはただ幸せになりたいだけ、ただそれだけでいいのになんて悲しいのかって思います。
差別や偏見がどれだけ簡単に人を傷つけ残酷な事なのかを考えるにはいい作品です。

 

マルコの夢はかないませんでしたがそこには幸せな時間もあったのでそこはかなりいいです

ハッピーエンドの映画ではないですがそこには素晴らしさが詰め込まれています。

アラン・カミングの歌声も心に響くので是非みてください。

DVDやBlu-ray、Amazonプライムなどで一度チェックしてみてください。

出演: アラン・カミング, ギャレット・ディラハント, アイザック・レイヴァ,
監督: トラヴィス・ファイン